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2021年、読んだ本を思い出しながらまとめ!!

あけましておめでとうございます。
昨年度も自分なりに読みたい本を見つけてちょこちょこ読んでいたのですが、結果的に通年でまとめて書いてしまえるぐらいの読書量でした。

ぼくにとって読書は数少ない他人のアイデアにどっぷり浸かれる方法のひとつです。

今年はもっともっと読書の幅を広げて読んだことのない本にも挑戦していきたいですね!
読んだ本をジャンル分けして、軽く感想を述べつつ紹介していきますよ~!

落合陽一さんの著書いろいろ

ぼくにとって一番大きな出会いだったな~と感じるのが落合陽一さんの著書でした。

日本再興戦略 (NewsPicks Book)


きっかけはよく覚えていないですが、ああこういう考え方をする人がいるんだな、本当の天才っているんだ。みたいな衝撃を与えてくれた人でした。

『日本再興戦略』は、名前の通り日本が経済的にも文化的にも再興できる戦略を考える本です。
再興する上で、いま日本がどういう歴史の流れで現在地点にいるのか、そもそも現在地点がどこなのか、共有されるべき問題意識はなんなのか、思考の土台となるべき部分が細かに書かれています。

難しい言葉もたびたび登場しますが、細かくキャプションがついており、彼の思考を追う上で必要な語彙をひとつひとつ学ぶこともできます。

日本人として生きていく上で、日常でぼんやり感じる”日本人っぽい問題点”がどうして無くならないのか?そもそもそういった問題がどう生まれたのか?爽快な謎解きのように示されていくのがとても気持ちのいい本です。

デジタルネイチャー 生態系を為す汎神化した計算機による侘と寂

とても好きな一冊です!
この本に関連する展示が日本科学未来館にあったので出掛けた話をブログに書いてTwitterに投稿したら、落合陽一さん本人(のおそらくbot)に見つけてもらってリツイートしていただけたのがいい思い出です。

その記事がこちらです☞いつもと違う風景、『計算機と自然、計算機の自然』を見に日本科学未来館をソロで訪ねたよ

ぼくはこの未来で示されているような未来が来ることを願って、自分なりにその分野に投資していたりします。
その話はまた別の機会に!

お金の勉強するために読んだ本たち

去年いちばん読んだ本はお金や経済、特に貨幣論の本でした。
コロナ過で『金融緩和』や『テーパリング』など、聞いたことのない言葉がニュースで多く触れられましたよね。
また、金融緩和によって生まれた『チープマネー』の動向が注目された一年でもありました。
触れたことのない知識にどんどん触れられる経済の本はとても刺激的でした。

デジタル・ゴールド--ビットコイン、その知られざる物語

びっとこいんってなんだかご存じでしょうか。
あれです、なんだかすごくもうかっておくまんちょうじゃなあれです。

…聞く人によると『ビットコインには裏付け資産が無いから実質的な価値はゼロだ』とか、『トラフィックが残らないからマネーロンダリングされて犯罪者の資金になってしまう』だとか。
日本語圏ではビットコインが登場してから十年が経った今でもビットコインに対する理解はふわふわしたまま、『裏付け資産が無いから論』を中心に、ビットコインは危険…っぽい?という認識にとどまっているように感じます。

事実、仮想通貨関連の詐欺師が跋扈しているせいで、ある程度の情報リテラシーがないと仮想通貨が非常に危険なことは間違いないです。Twitter上ではありとあらゆる仮想通貨詐欺が横行しており、ウォレットサービスである『Metamask』という単語をツイートに含めるだけで詐欺アカウントから大量のリプライがつきます。

日本でもGACKTさんが大々的に宣伝していた通称ガクトコイン(スピンドル)が5000分の1にまで暴落したことがニュースになりました。

ビットコインがどう生まれ、これまで誰が投資してきて、どんな事件を起こしてきたのか。
ぼくたち日本人がどうしてこれだけの市場規模になったビットコインを『なんだか危なそう』という認識で置いておけるのか、その謎がよくわかる本でした。

ビットコイン・スタンダード

やった!去年の一月に買ったビットコインの資産価値が二倍になった!FXでレバレッジ取引したら資産が100倍になった!!

…そんないかにもSNS映えする、投機対象としてのビットコインではなく、通貨としてのビットコインの価値に淡々と迫っていく本です。

ぼくたちが生きていくのに必要な法定通貨、日本円。
一万円札の原価は20円』、というのもよく知られた話ですがどうして20円でいくらでも印刷できる一万円札を手に入れるのに10時間の労働が必要なのでしょうか?
一万円の価値は永遠に一万円として保証されるのでしょうか?
そもそも、法定通貨が生まれる前の人々はどのように生活を成り立たせていたのでしょうか?

普段考えることのない、法定通貨の役割と歴史をたどりながらビットコインが人類にもたらすかもしれない未来について考えるのにとても役立つ本でした。

ナラティブ経済学―経済予測の全く新しい考え方

経済学では世の中の人々は常に経済的合理性の高い行動のみを取り、経済的に非効率な行動は取らないという前提で考えられています。

しかし現実の人々は時にバブルに踊り狂い、時に大恐慌に見舞われたかと思えば再びバブルが訪れると踊り狂い、また弾けるバブルの中で資産を失うのです。

人類はこれまで何度も何度もバブルを経験しています。
それにもかかわらず、同じ歴史を何度も繰り返しています。

それは人々が経済合理性よりも共感できるナラティブ――物語に沿って消費や投資、貯蓄などの経済活動を行っているからではないだろうか。とこれまでの経済学にない新しい観点から、実際に世界中の人々の経済活動のありようを変えてしまったナラティブをひとつひとつ考えていく、好奇心が満たされまくる本です。

ぼくもこの本に救われて、友人に会うたびに一冊ずつ渡すようにしていますし、胸に響いたページは丁寧にちぎって胸ポケットにいれていつでも読み返せるようにしています。ぼくが最近ちぎったのは384ページの・・・・・


…というのはいまぼくがでっち上げた『ナラティブ経済学好きすぎるナラティブ』です。
ただ本の内容をかいつまむよりは、読者が共感できるようなストーリーをいれろ
なんていうのも人々が物語を好む他ならない証拠ですよね。

経済学、なんていかめしいタイトルがついているといかにもとっつきにくい本に聞こえますが、世界中の人々の考え方の基盤を変えてしまうような大きなナラティブを歴史を辿って読んでいくのがとてもたのしい本でした。

金持ち父さん貧乏父さん

人生においてお金について考えることはとっても重要なことですが、お金に関する教育を受ける機会というのはなかなかどうして少ないものです。
投資は悪?貯蓄は美徳?貧乏こそが美しい?
フレーズとしてインパクトのあるものが一人歩きするばかりで、考え方として正しいかどうかさえもわかりません。

権威ある職業に就きながら、毎月のクレジットカードの支払いに追われる貧乏父さん。
何の仕事をしているのか分からないけれど、街で一番の土地で優雅に暮らす金持ち父さん。

実の父である貧乏父さんの考え方と、金持ち父さんが教えてくれる考え方を同時に受け取る『ぼく』の視点から、世の中のお金の仕組みを考えていく一冊です。

細かい数字の話ではなく、お金の教育を受けていないぼくたちの、お金に関する語彙に対する理解がどれだけ浅いのかはっとさせられる瞬間が幾度となくありました。
きっとこの本を読まないと永遠に『資産』という言葉の意味さえも分からないかもしれません!

2021年、コロナ過で実行されてきた数々の金融政策がとにかくちんぷんかんぷんで少しでもその意味に迫るためにお金の本をたくさん読んだ年でした!
ここに書いた本はどれもほんとうにおすすめ。
ぜひよんでみてください!!!!!

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